【映画】バックトゥザフューチャー『Back to The Future』
この映画「Back to The Future」で登場した「デロリアン」は衝撃的だった。
1985年のパート1ではプルトニウムの燃料棒を差し込んで、時速88マイル≒142km に到達するとタイムトラベルするシーン…
とにかく印象的。パート1ではタイムトラベルした30年前の1955年を舞台にした物語も絶妙で面白かった。
そしてパート2では30年後の未来、2015年にタイムトラベルするのだが、そこで描かれていた未来に2021年の現代でも到達出来ていないことが多々あるのは少し残念。
それでも2015年にレクサスが車輪の無いスケートボード「ホバーボード」を発表して追いつこうとしたりしたが…
内燃機関ではバックトゥザフューチャーに近づけない
「Back to The Future」の2015年に追いついていないモノの一つが自動車だ。
映画ではすでに空陸両用に進化し、クルマが空を飛んでいたシーンにはワクワクしたものだ。
しかし、現実は三菱自動車が i-MiEVを2009年に初めて電気自動車として量産化し、2010年から個人向けに販売開始したが、依然 内燃機関の自動車主流の状況が続いている。映画のような画期的な変化は現実の世界では日常になっていない。
クルマ自体はエンジン性能はもちろんだがナビ、衝突防止装置、ドアハンドルの自動開閉など様々なテクノロジーが加わって1985年よりも進化はしたけれども、自動運転を加えてもやっぱり追いついていない。残念ながら…
空飛ぶクルマは中国で開発中のクルマがネットで話題になったりしていたが、実用化はまだまだ先の話だと思う。では内燃機関に代わるクルマは?
TOYOTA MIRAI
2014年に「トヨタ ミライ」が発表されたとき、これが次世代のクルマとして来るかな?と思った。なにしろ燃料の補充も5分とかからないらしいし、排出されるものは水だけで環境にも良さそう。
ちなみに水素自動車とは言わず燃料電池自動車と言うらしいが、水素自動車の方が私はわかりやすい。水素と酸素で発電し、充電した電力でモーターを動かすらしいから燃料電池自動車なんだろうけど。とにかく当時、電気自動車の充電時間は数時間単位で一回の走行距離も大したことはなかったと記憶している。初代「日産 リーフ」は100kmぐらいしか走らなかったと思う。バッテリーの技術革新には相当年月がかかり、その間に水素自動車が伸びてくると思ったのだが…
ところが待てど暮らせど「ミライ」の後に続くクルマが発売されない。水素ステーションも2019年末で全国に僅か112か所しかない。「ミライ」に続くクルマが世界各国でつくられ、普及しないと技術も進化しないし水素ステーションの数も増えない。そもそも「ミライ」のデザインは外観も内観も大キライだ。これは好き好きだけど、わたしは未来感を出そうと意識しすぎている「ミライ」のデザインは受け入れられなかった。723万円という価格も高かったし。
テスラはバックトゥザフューチャーに近づけるか
テスラは2008年にツーシーターの「ロードスター」を発売したが、98,000ドルと高価で特別なクルマという印象でしかなかった。ロータスを買ったりするマニア向けの特別なクルマだと。
次に「モデルS」が2012年に発売されたが、これも1,000万円超の高級車でクルマもデカい!
さらに「モデルX」が2015年に発売されたが、相変わらずデカい!しかしこの「モデルX」なんと後席がガルウイングドア、おぉ~ デロリアンに通ずる部分がある。テスラは従来のクルマを踏襲していない斬新なメーカーだ。
例えば多くの操作をiPadのようなタブレット型のモニターをセンターコンソールに据え付け、画面にタッチして操作する。オーディオ、エアコン、照明さらにはスポーツモードなどの機能部分も。
フロントのボンネットの中はまるでミッドシップやリヤエンジン車のフェラーリやポルシェのように収納がドーンと確保されている。
後席の中央部分はまるでミニバンのようにセンタートンネルがない。
バックトゥザフューチャーには及ばないがモデル3は未来を感じる
さてさて、私自身の心が動き始めたのが2016年に「モデル3」が発売されてからだ。サイズは「メルセデスベンツ Cクラス」程度まで絞られている。これならば無理なくガレージにも入るし、狭い街中の生活道路でも問題はなさそうだ! 価格も当時は511万円から。
「モデル3」は「モデルS」や「モデルX」よりさらに従来のクルマ感が薄れている。ハンドルの向こうにあったはずの速度計、回転数計、燃料残量を示すパネルが撤廃され、センターコンソール部のタブレット型モニターに集約されてしまった。エアコンの吹き出し口も運転席、助手席前にあった丸や四角の形状が見当たらない。フロントパネル部分の細いスリットから噴き出してくる。風量、風向はタッチパネルで操作だ。
まさに新感覚のクルマ。これはワクワクせずにはいられない。
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